犬のひげについて

犬のひげについて

犬のひげには様々な役割があります。皆さんはどのぐらいご存じでしょうか。

犬のひげについて

犬のひげはトリミングの時などにカットされてしまうことがありますが、問題はないのでしょうか。

通常、カットされても問題ありません

犬のひげには、犬の周りの情報を感知したり、感情を表したりする役割があります。犬は嗅覚が非常に発達しているため、猫のひげの役割に比べると、嗅覚でカバーできることがあります。切っても痛みは発生しませんが、毛を抜く行為には痛みがあるので、抜くことはやめておきましょう。

ただ、老化によって目が見えにくい、聴覚が衰えている、病気にかかっている時は周囲の情報を得る事が通常より困難となります。こういたケースの場合、ひげを使って周囲の情報を掴むことがあるので、ひげは切らない方がいいようです。

もちろん切る必要がない場合は、切らない方がよいでしょう。
犬のひげには以下の役割があります。

 

目を守る役割・・・犬は、ひげを触られると、反射的に目をつむります。自然界でくらす犬、散歩に出かけている犬などを見るとわかりますが、草むらや茂みなどに入ると、目が傷つかないように、ひげに何かが当たることで目をつむるという反応を起こすのです。

 

位置の把握をする・・・犬の目は、他の動物と比べるとあまりよくありません。そのため、近くにある物、障害物はひげによって位置の把握をしています。ご飯の時は嗅覚とひげで食べ物の位置を確認し食事をします。

 

センサーとして・・・犬のひげには、空気の流れを読むことが出来るセンサーのような役割が備わっています。ひげの感度は犬の皮膚よりも敏感で、温度や湿度なども感知することができます。このため、視力が低下している老犬にとって、ひげはとても大切な役割を果たします。

 

感情を表す・・・犬のひげは感情によって良く動きます。嬉しい時、おびえている時、不安な時、緊張している時、興奮している時です。犬の気持ちを考えつつ、ひげがどんな動きをしているか、観察してみましょう。

 

犬のひげの重要性

犬のひげは、猫のひげに比べ機能が退化しているとされています。トリミングの際に「ひげのカット」について尋ねられることがあります。これはどちらかというと、見た目を重視しての提案が多いようです。飼い主さんの中には、犬のひげの役割や、ひげを触られることを嫌がる愛犬を見て、「ひげは切っちゃダメ」と思われることもあるかもしれませんが、今現代の犬は、ひげがなくても生活することが出来るので、安心して大丈夫です。

 

生活していくうえで、ひげは重要な器官の一つであることに変わりはありませんが、現代飼われている犬は、草むらの中をかき分けながら獲物を取る必要はないし、暗闇の中を1人で歩くこともありません。飼い主さんが連れていく夜の散歩には街灯があります。リードをもって誘導してくれます。犬のひげは、犬が人間と生活するにつれて、その役割が退化していったのです。だからといって、ひげが必要ないというわけではありません。必要ない場合のひげのカットは避けておきましょう。

 

よくある質問

  • 犬のひげは何本生える?

ひげの本数は個々により変わります。
口に生えているひげだけでなく、下向きに生えているひげもあり、これは「微小ひげ」と呼ばれ、物の識別に役立ちます。ひげの長さはまちまちですが、通常犬の顔の幅とほぼ同じ長さまで伸びると言われています。

全てのブログ