犬の年齢の重ね方
犬の年の重ね方は人間とは異なります。また、犬のサイズも年齢の重ね方は変わってきます。ではどのように歳を重ねていくのでしょうか。
サイズによる年齢の重ね方の違い
小型犬 10㎏まで ミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードル、チワワ、マルチーズ、パピヨンなど
中型犬 10~25㎏まで ビーグル、ウィペット、ウェルシュ・コーギー、ボーダー・コリー日本スピッツなど
大型犬 25㎏以上 ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、シベリアンハスキー、ブルドッグなど
まず小型・中型犬での人との年齢の重ね方の違いを見てみましょう。
この表からもわかるように、犬の年齢は人の年齢より、早く進んでいきます。
注意してみたいのが、小型・中型犬は最初、大型犬より早く年を取りますが、3年経つと、その後の年齢の増え方は大型犬の方が小型・中型犬よりも早くなっていきます。
小型・中型犬が人間の年で6歳の時、40歳の犬年齢を迎える時、大型犬はその一年前に40歳を迎えている事となります。
その後大型犬は9年目に68歳を迎えますが、小型・中型犬は13年めになり、同じ犬年齢に達するようになります。
なぜ大型犬は小型・中型犬より早く年を取るのか
この理由に関しては諸説あるようですが、大型犬はその体の大きさから、小型犬よりも速いスピードで成長します。大型犬ゆえ、細胞分裂の回数が小型・中型犬よりも多いことも関連しています。
小型犬より大型犬の方が寿命が一般的に短いとされる理由として、この細胞分裂の回数が多いことから、がん細胞の発生率が高くなり、その他の病気にかかるリスクが増加しやすいという特徴を持っています。
2022年度に発表された犬全体の平均寿命は14.76歳、犬のサイズによる平均寿命は以下のようになっています。
超小型犬は15.31歳、小型犬は14.28歳、中型・大型犬においては13.81歳と結果が出ています。(一般社団法人ペットフード協会 令和4年 全国犬猫飼育実態調査より、PDF38ページを参照の上)
犬の平均寿命はこのグラフより、年々増えていることがよくわかります。
この背景には、犬の生活環境の改善、飼い主の犬に対する食事や健康の管理、また、不必要な寄生虫の駆虫・駆除・その他の病気に対する飼い主の理解度が増えたことと思われます。
人間の年齢に比べ、犬は何分の一しか生きる事が出来ません。
犬の「老い」は突然やってくるものです。シニア期の犬と生活をしたことがある人、またはいま共に生活している飼い主さん、去年までは何ともなかったことが、今年になって何個もできなくなってきた!という思うことがあると思います。
一日一日を大切に、愛犬と過ごしてください。
よくある質問
- 「老犬」っていつから?
犬は、人間でいう7歳になるとシニア期に突入します。元気そうに見えていても、徐々に体が弱ってくる時期になります。病気の早期発見や、足腰、股関節に気をつけ、過ごしやすいシニア期を迎えさせてあげましょう。